大人の寺子屋(第6回、11月5日)
11月5日、第6回大人の寺子屋を行いました!
『太平記』巻第37~38を読みました。
初めに、かわら版について事務局長の永盛さんから説明していただきました。
『太平記』には、中国の故事や説話が多く記載されています。
陣中に交じる女性を殺して兵気(へいき)を盛んにした李広将軍の話。
太元(たいげん)の皇帝と宋の将軍による謀(はかりごと)。
成敗を恐れず、君主である玄宗皇帝の振舞を書き記す史官の覚悟。
目連(もくれん)尊者は、釈尊に刹帝利族(さっていりぞく、クシャトリヤ)の
救済を依頼するが、制止されます。
落とした銭10文を拾うために50文かけた、青砥左衛門(あおとさえもん)のこと。
このような逸話は、現在にも通じることですね。
本文の内容について、主幹である住職が説明しました。
干ばつが続き、琵琶湖も干しあがるような様々な異変が日本全国で起こります。
足利直冬(ただふゆ)が、備後の宮兼(みやかね)氏を攻めますが、あえなく敗退。
九州が南朝の菊池武光らに支配されたため、北朝は斯波氏経(しばうじつね)を
新探題として九州に派遣しますが、船の中に遊女を乗せたりして兵気は上がらず、苦戦に。
鎌倉公方・足利基氏(もとうじ)は、関東管領・畠山道誓(どうせい)らを降伏させ、
関東を平穏にします。
木曽義仲や新田義貞と同様、細川清氏(きようじ)は同族の細川頼之に攻められ、
悲壮な最期を迎えます。
次回は、12月3日(金)18時30分より、おおふなぽーと2階会議室にて行います。
今回で『太平記』は最終巻(巻第39~40)となります。
興味のある方はぜひご参加ください!!
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