台湾・バシー海峡戦没者慰霊祭(2023年、その2)
11月19日、高雄にある高雄芸品舘有限公司へ。
この店は、潮音寺を管理している鍾佐栄さんが経営していて、
今回はバスの出発地点となっています。
スタッフと参加者が集まってきて、いざ出発。
美麗島駅と左営駅に寄って満席で一路、潮音寺へ。
バスの中で自己紹介をしてビデオを見ながら、
約2時間半で潮音寺に到着。
潮音寺は、屋根瓦が赤から青に塗り替わり、壁も白く塗られていました。
鍾さんが改修工事をしてくれたそうです。
多くの台湾人や日本人関係者が参集してくれました。
中に入ってすぐに衣を着て、香炉と燭台の準備をし、
昨年寄贈した香炉の灰通しをして、炭に火をつけました。
以前持ってきた中天香にも火をつけて、準備完了。
式次第は、国歌斉唱、開式の辞、来賓弔辞と進み、
読経では佐賀・禅林寺の吉田住職が導師として般若心経と観音経を読みました。
焼香、遺族弔辞、弔辞朗読、そして潮音寺管理委員会会長の鍾佐栄さんが挨拶をされ、
最後に閉式の辞で法要を締めくくりました。
多くの皆さんが、涙を流しながら話をされました。
遺族から、また戦争を体験した人たちから、私たちは耳を傾けて話を聞き、
そこから得た教訓は何なのか、これからやるべきことは何か、
若い人も高齢の人もそれぞれ思いを背負いながら、慰霊祭に参加されていました。
法要が終わり、潮音寺の前で記念撮影。
昨年よりも多くの方々が参加していることが分かりますね。
バスに乗り、大光沙灘のビーチで献花。
吉田上人が皆さんに配った供養文を唱え、私たちは寿量品を読経しました。
とても穏やかな海で珊瑚もある白くてきれいな砂浜で、
数十年前に多くの遺体が流れ着いていたとは、とても想像できません。
戦争は多くの悲劇を生み、戦後も子孫にまで大きな十字架を
背負わせるような羽目になります。
勝った方も負けた方も、様々な傷を負いながら生き、
その傷が子孫にまでずっと刻まれてしまう。
歴史を学び、人類の叡智で何とか戦争をしない方法を取ってほしい。
特に、中国の台湾侵攻が現実味を帯びている状況を考えると、
戦争を防ぐ方法をみんなで考えて実行すべきです。
バシー海峡のような戦争犠牲者の鎮魂の場所を増やしてはなりません。
阿利海産というレストランでランチ♬
鵝鑾鼻(がらんび)に行き、最南端の碑からバシー海峡を眺めました。
遠くに客船が航行し、危険もなく安心して運航できますが、
戦時中はまさに命がけ、決死の思いでこの海を渡っていたのでしょう。
バスに乗って、高雄に向けて出発。
途中で、事務局で作ったTシャツとハンカチ、缶バッチを購入♬
実行委員会の皆さん、いつもバスやレストランの手配、司会進行、ライブ配信など
様々なことに気を配って頂き、ありがとうございました。
また来年も参加させていただきたいと思います。
高雄に到着しバスを降りて、皆さんとの再会を願ってから、高鐵で台北駅へ。
※その3に続く
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