御会式(11月3日、蓮久寺)
11月3日、蓮久寺にて御会式を執り行いました!
今年も、臨滅度時の御曼陀羅を掲げました。
匡上人の法話では、宮沢賢治の「雨にも負けず」について話をされました。
詩の一節に「デクノボウ」という言葉が出てきますが、
これは常不軽菩薩のことを指します。
この菩薩は、誰にでも合掌して礼拝し、褒め讃える「但行礼拝」の修行を続けました。
人々から罵られ迫害をされても、その人の中にある仏の種子を見つけて、
その人を信じて敬い続けました。
賢治の生きた当時、東北地方はやませによる冷害がたびたび起こり、
厳しい生活環境を強いられました。
賢治は、この状況を「ナミダヲナガシ」「オロオロアルキ」しながらも、
農業の技術指導をして人々の生活を豊かにする努力を怠りませんでした。
「自利」と「利他」という言葉がありますが、
「デクノボウ」は、他人のために一生懸命に働き、何とかしようと尽力する
「利他」の修行を行っている菩薩の姿、賢治の生き方を現しています。
私たちも「利他」の精神を持って、地域のために活動することが大切です。
法話の後、皆さんでお斎を頂きました。
法要では、法華経の「如来寿量品第十六」の訓読を行い、
焼香、唱題、回向を行いました。
皆さんで、日蓮聖人への報恩感謝の気持ちを示し、
宮沢賢治のように法華経の精神を実行した生き方を学んで、
充実した豊かな生活を送りましょう♬
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