新年のご挨拶(令和4年)
新年のお祝いを申し上げます。
当山も、新しい年を迎えて大変喜んでおります。
新型コロナウイルス感染拡大から、2年が過ぎようとしています。
家族や友人、仕事仲間と交流する機会が減少し、リモートワークやオンライン授業など、
私たちは生活スタイルの変化を強いられています。
五輪開催をめぐる意見の対立や医療逼迫など、様々な混乱が起こりました。
今ではワクチン接種が進んだことから、感染者数が減ってきました。
昨年の暮れには、三陸道が石巻市から八戸市まで完成し、
三陸海岸の街が一つにつながりました。
道路の建設は、国家にとって最も大事な仕事の一つです。
私たち三陸の民にとっては、大変うれしい出来事です。
仏教を取り入れて全国に伝えた聖徳太子は、「篤く仏教を敬うべし」と、
十七条憲法の条文に入れました。
622年に亡くなり、今年で1400年経ちます。
太子の業績が見直され、墓所には母と妻とともに安置され、
五十回忌に「聖徳」と命名されました。
太子は、我が国の国家建設にとって最重要な人物です。
恐ろしい自然もあれば、恵みを与えてくれる自然もあります。
人間には、どのような災難にも勝る知恵と情熱があります。
令和四年を祝い、「和を以て貴しとなす」という精神で
豊かな国家を築きましょう。
令和四年元旦 本増寺住職 木村勝行
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