大人の寺子屋(第1回、4月2日)
4月2日、第1回大人の寺子屋をおおふなぽーと2階会議室で行いました!
今年最初の開催となります。
一昨年から読んでいる『太平記』の続き、巻第三十から読み進めました。
最初に、事務局長の永盛さんからかわら版の説明をして頂きました。
『太平記』の魅力として、謎解きの楽しみがあります。
合戦物語であるのに題名が『太平記』となっていること、
道徳観や仏教思想、儒教思想、中国の故事など多くの歴史観が記され、
現代にも通じる教訓がたくさん盛り込まれていること、
戦国、江戸時代には武士(もののふ)の道「仁、義、忠」などの書とされたこと、
登場人物像(足利尊氏・直義、後醍醐天皇、楠木成など)が人間の生き方や
事の処し方が史観とされていること、などがあげられます。
次に、主幹である住職が本文の説明をしました。
新田義興(義貞の長男)・義宗(次男)、脇屋義治(甥)ら義兵は、
後村上天皇から尊氏追討の勅命を受けて上野国で挙兵。
旧直義派の石塔義房も加勢しました。
鎌倉では尊氏(北)と義興・義宗(南)、京都では義詮(北)と楠木正儀(南)が激突。
小手指原の合戦では尊氏軍勝利、鎌倉の合戦では新田軍勝利、
笛吹峠の戦いでは尊氏軍勝利、京都八幡山の合戦では義詮軍勝利となり、
足利軍が鎌倉と京都を占拠し、一時的に優勢となりました。
南朝の後村上天皇は救援を待ちきれず、八幡から吉野へ逃げ戻ります。
次回は、『太平記』巻第三十一を読みます。
剣壐のないまま北朝の後光厳天皇が即位、
北朝の山名時氏・師義が南朝へ寝返り京へ進出、
美濃に逃れた義詮は鎌倉から進軍した尊氏とともに再び京を奪還、
といった話題が出てきます。
日時:5月7日(金)午後6時30分~8時30分
場所:おおふなぽーと2階会議室
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