大人の寺子屋(第5回、11月6日)
11月6日、第5回大人の寺子屋を、おおふなぽーと2階会議室にて行いました!
今回は、『太平記』巻第二十六~二十七を読みました。
最初に、事務局長の永盛さんから、かわら版について説明をして頂きました。
四条畷の合戦により楠木正行が戦死し、南朝の勢力は縮小しますが、
北朝は足利直義と高師直との対立が激化して、世の中が不安定になります。
悲運に倒れた崇徳上皇ら帝や高僧らが天狗となって、
京都・愛宕山に集まり御霊会談を行いますが、
この様子を描いた『太平記絵巻』は、なんとニューヨークの公立図書館に所蔵されています
続いて、主幹である住職が本文の内容を説明しました。
南朝を破り、吉野の皇居を焼き討ちにした幕府の重臣である高師直・師泰兄弟は
武功におごり、悪行三昧を行いました。
師直は「天皇を流して捨てるのが良い」と暴言をはきました。
中国の故事に、趙王に伝わる名玉や秦の始皇帝による蓬莱の不死の薬探しなどを引用し、
臣下が取るべき振る舞いについて述べています。
足利直義は、上杉重能・畠山直宗らと高兄弟殺害を計画しますが、
この計画が露顕し、逆に高一族によって直義が逃げ込んだ尊氏邸を取り囲まれたため、
直義は出家し、上杉・畠山は流罪の途中で殺害されました。
尊氏の実子であり、直義の養子である足利直冬は、直義失脚後に九州に逃れて挙兵し、
九州と中国、四国に勢力を拡大。
尊氏と高兄弟は、直冬討伐のために備前国に到着します。
直義は京を脱出し、これまで敵対していた南朝に降伏しました。
元号が観応となり、いよいよ「観応の擾乱」が始まります。
次回は、『太平記』巻第二十八~二十九を読みます。
12月4日(金)18時30分~20時30分、
おおふなぽーと2階会議室にて行います!!
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