台湾・バシー海峡戦没者慰霊祭(その2)

11月20日、高雄国寶大飯店(アンバサダーホテル)にて、バスに乗り出発。

新型コロナ感染のため、3年ぶりに慰霊祭に参加しました。

この2年間も、台湾在住の方々で慰霊祭を継続して行ったのは、

本当に素晴らしいことです。

今回は、入国制限が緩和されたばかりだったせいか、

日本からの参加者は少なかったです。


途中、休憩をはさんでから10時半頃に潮音寺に到着。

入口からお寺までの道が舗装されていました。

境内にお地蔵さんも新たに建立されていたようです。

お寺に入り、日本から持ってきた新しい香炉を設置しました。

予想通り、堂内にあった香炉は湿気のために古くなっていて、

灰もお香も湿気を含んでいたようです。

佐藤さんに、香炉の灰とお香を素早く準備して頂きました。


事務局の権田さんによる司会で始まり、実行委員長の渡辺さんが挨拶。

管理者の鍾さん、日台交流協会の方の挨拶があり、

台湾の僧侶による読経、焼香、遺族代表の弔辞などがありました。

約1時間で終了し、外に出て記念撮影。


その後、バスで近くの海岸に行き、海上供養を行いました。

皆さんは菊の花を海に捧げ、また持ってきた折鶴を流し、

匡上人による読経をしてご冥福をお祈りしました。

また、太平洋戦争殉難者とバシー海峡戦没者の戒名を書いた供養紙を

海に捧げて供養しました。

見渡す限りとてもきれいな海ですが、

80年近く前、多くの遺体がこの海岸に流れ着いたことを想像すると、

とても言葉では言い表せないです。

なぜ戦争という愚かな行為をしてしまったのだろう。

このような惨劇は二度と繰り返してはなりません。


最南端の鵝鑾鼻(ガランピ)岬に行って、バシー海峡を眺めました。

普段はとても穏やかで眺めのいい海ですが、

ある時には津波となって人を襲い、恐怖となり悍ましい光景となるのが海でもあります。

海の良い面と悪い面を踏まえて、私たちは海と共に生活していかなければなりません。


15時前に出発し、18時半すぎに高雄・左営駅に到着。

帰りの新幹線は満席で、乗り切れないお客さんが沢山いました。

日曜の午後は台北に戻る人たちが多いので、臨時便を出した方がいいのでは、

と思いつつ、無事台北へ到着。


11月21日、朝早い便で松山空港から羽田空港に到着。

ここからが大変でした。

入国前に厚労省のアンケートに答えてQRコードを示したのに、

それだけではダメで、非常に遠いゲートまで歩かされて

ワクチン接種の記録チェックをしてまた戻るという、

まったく時間の無駄な作業をさせられました。

同じ便のほとんどの人たちが同じ目に遭い、

バッゲージルームに行くとすでに多くの荷物が床に出されていました。

出国の時に接種記録をチェックしてるのだから、二重に行う必要はないですね。

何とか入国出来て、無事に大船渡に帰宅。


台湾の人たちの活気が感じられて、とても気分よく過ごすことが出来ました。

慰霊祭を行った実行委員会の皆さんのご尽力に感謝いたします。

また来年以降、多くの日本人や台湾人の方々が一緒に潮音寺まで行って

参拝されることを願っております。

https://bashi-channel.com/


本増寺

岩手県大船渡市にある日蓮宗大船山本増寺のホームページです。 大船渡市の本増寺、住田町の本住寺、奥州市の蓮久寺、仙台市の本増寺別院の情報をUPしていきます。

0コメント

  • 1000 / 1000