サン・ファン館(5月9日)
5月9日、石巻にある「サン・ファン館」に行ってきました!
約400年前、仙台藩主・伊達政宗がスペインとの貿易を求めて、
スペイン国王とローマ教皇に使節を派遣しました。
この慶長遣欧使節に選ばれた支倉常長は、宣教師ルイス・ソテロとともに
仙台藩で建造された「サン・ファン・バウティスタ号」で太平洋を渡りました。
この建造には、気仙や東山の杉も使われています。
常長は、メキシコを経由してスペインに渡り、スペイン国王フェリペ3世に謁見し、
さらにローマに渡ってローマ教皇パウロ5世に拝謁しました。
しかし、貿易交渉は進展せず、目的を達成しないままローマを離れ、
再びサン・ファン・バウティスタ号に乗ってフィリピンを経て、
1620年仙台に帰還しました。
サン・ファン・バウティスタ号は、太平洋を2回往復し、
フィリピンでスペイン軍に売却されてからは、インド洋と大西洋を渡って
北アメリカまでたどり着いたことが知られています。
1993年、サン・ファン・バウティスタ号は復元され、進水式が執り行われました。
しかし、2011年東日本大震災によって被災し、
さらに翌月の強風によってマストが破壊されました。
今年9月には取り壊されるそうです。
先人たちが成し遂げた偉業、船を復元させた功績の象徴である
サン・ファン・バウティスタ号が壊されるのは残念ですが、
歴史の1ページとしてずっと語り継がれることでしょう。
サン・ファン館 https://www.santjuan.or.jp/
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