大牙院日國上人50回忌(4月14日)
4月14日、先代の本増寺住職だった日國上人の第50回忌法要を執り行いました。
当日は小雨が降ったり止んだりする天候でしたが、
総代会、蓮華の会の皆さんに参加して頂きました。
最初に堂内にて灑水・散華をした後、
法要では読経、祖訓(観心本尊抄)、唱題、献花・焼香、回向を行い、
住職が嘆徳文を読み上げました。
『当山第六十二世 大牙院日國上人のご遺徳』
本増寺の中興開山、本妙寺・本住寺の開山である日國上人は、俗名を砂子田直次郎。
明治35年11月2日、岩手県和賀郡東和町の農家生まれ。
大正9年12月12日、仙台の本山孝勝寺にて得度し、名を瑞豊と改め、大牙院日国と号す。
昼は師の下に在って給仕に努め、夜は仙台市高等予備校に入って学業に励みました。
仙台市郊外に多数の改宗者を得て、東北伝道会を組織。
昭和14年10月、岩手県大船渡市盛町に日蓮聖人鑽迎会を結成、立正教会を創立。
昭和8年、大船渡市大船渡町に一宇を建立。
昭和17年12月、千葉県にあった東京池上本門寺の末寺を合併し、本増寺を中興。
昭和21年8月、故郷・東和町に本妙寺を開創。
昭和30年6月、住田町に本住寺を建立。
一代にして三か所に新寺を建立しました。
上人の足跡は、南は富谷・仙台市泉区、北は岩手県南部に及び、その教化に浴する者は
一千五百余家、多くの者がその遺徳を慕いました。
昭和45年2月6日、僧正に叙され、資性温厚ひたすら市民の幸福を念願し、常に市民の
よき相談相手として信頼と尊敬を一身に集めました。
保護司として青少年を温かく導き、立正青年会・立正同志会を組織。
昭和47年4月15日、病気のため逝去、世寿七十一歳。
本年、令和3年に五十回忌を迎え、日國上人のご遺徳を偲びます。
また第六十三世の正牙院日歓上人は、
昭和28年12月27日、三十三歳の若さで生涯を閉じました。
戦後の苦労によって病死されたが、大船山の土となって市民の幸福を祈っていると
想像されます。安らかに永眠されることを。合掌。
南無妙法蓮華経
令和三年四月 大船山本増寺第六十四世 木村 勝行
その後、墓地にて読経、祖訓(報恩抄)、唱題、焼香、回向を行いました。
50回忌で一つの節目となりますが、
日國上人のご遺徳を伝え続けていくことが私たちの使命でもあります。
今日の私たちがあるのは、先代の功績のおかげです。
日國上人の唱えたお題目が、大船渡の街に、そして仙台や住田、東和の地に
永遠に響き続けていることと思います。
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